物騒な殺傷事件がまた繰り返される。
中でも最近の一つのものは、連鎖事件ではないかと疑われている。連続殺傷が起こった後に、起こったホームでの突き落とし殺人。
日本のTVの報道番組では、殺人事件を番組の冒頭に取り上げることが多い。いつだったか僕は、これは「血」を扱うニュースを冒頭に持ってくると、視聴率が上がるためだ、という説明を聞いたことがある。確たる証拠はないが、ありそうな話である――特に、どのTV局も横並びにそうしているあの光景を見ると。真偽はともあれ、そういうニュースが冒頭に来る可能性が非常に高いことは事実だ。
冒頭に来るだけならいい。繰り返し繰り返し、こうしたニュースを取り上げる。そして事件が発生した状況や、その原因、そして犯人の行動や性癖まで、詳細に取り上げる。
はっきり言って、ヘドが出る思いがする。
こうした事件は、その内容を一通り聞くだけでも辟易するのに、根掘り葉掘り、異常な行動の詳細を聞かされては、気分が暗くなったりするのが普通ではないかと僕は思う。であるのにTV局は無神経にそうした報道を続けていく。
異常犯罪の詳細な分析に、どういう効用があるのだろうか。一つ考えられるのは、類似の犯罪の予防として、必要な知識を流布させるというものである。しかし、TV局はこうした目的のために報道しているのだろうか。そうとも思えない。逆に、ある典型的な人間のステレオタイプと犯罪を結びつけるぐらいのことしかできていない。それは身の回りにいる、そうしたステレオタイプに当てはまる知人に対して不当な警戒感を植え付けるぐらいのことにしかつながらないのではないか。また一定の割合で見られるのが、犯人は普段は非常にまじめでいい人だった、という結論で、そうした結論ではまったく予防に役立たないと思われる。
結局、TV局がそうしたニュースを繰り返して掘り下げる理由とは、視聴率確保ということしか考えられない。
Friday, 28 March 2008
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment